翻訳家インタビュー
 

渡辺庸子 訳書一覧

2023年10月更新(発行順) 
  • たたり
    たたり
    シャーリイ・ジャクスン
    東京創元社
    1999/06初版
    本体540円
    ISBN 4-488-58301-6
    The Haunting of Hill House
    Shirley Jackson
    1982
  • ホラー・アンソロジー「999/ナイン・ナイン・ナイン(全3巻)」
    ほらー・あんそろじー「999/ナイン・ナイン・ナイン」
    アル・サラントニオ編
    梶元靖子/金子浩/白石朗/田中一江/夏来健次 共訳
    東京創元社
    第1巻「999 妖女たち」
    だいいっかん「999 ようじょたち」
    2000/01初版
    本体780円
    ISBN 4-488-58401-2
    ※収録作品中「コントラカールの廃墟(ジョイス・キャロル・オーツ)」渡辺庸子訳
    第2巻「999 聖金曜日」
    だいにかん「999 せんときんようび」
    2000/02初版
    本体780円
    ISBN 4-488-58402-0
    ※収録作品中「ザ・エンターテインメント(ラムジー・キャンベル)」「リオ・グランデ・ゴシック(デイヴィッド・マレル)」渡辺庸子訳
    第3巻「999 狂犬の夏」
    だいさんかん「999 きょうけんのなつ」
    2000/03
    本体840円
    ISBN 4-488-58403-9
    ※収録作品中「影と闇(トマス・リゴッティ)」渡辺庸子訳
    原書タイトル”999”
    Edited by Al Sarrantonio
    1999
    ※29人の作家による29編の短編集
  • 丘の屋敷
    おかのやしき
    シャーリイ・ジャクスン
    東京創元社
    2008/10初版 本体760円
    ISBN 978-4-488-58303-3
    The Haunting of Hill House
    Shirley Jackson
    1982
    ※『たたり』(1999年刊行)の第3版
  • 日時計
    ひどけい
    シャーリイ・ジャクスン
    文遊社
    2016/01初版
    本体2700円
    ISBN 978-4-89257-116-9
    The Sundial
    Shirley Jackson
    1958

ご本人からのおすすめの1冊

時間のない国で 上:表紙 時計のない国で 下:表紙

時間のない国で 上下
じかんのないくにで じょうげ
ケイト・トンプソン
東京創元社
2006/11初版
本体各1700円
(上)ISBN 978-4-488-01949-8
(下)ISBN 978-4-488-01950-1
The New Policeman
Kate Thompson
2005

プーカと最後の大王(ハイ・キング) : 時間のない国で 2:表紙

プーカと最後の大王(ハイ・キング) : 時間のない国で 2
ぷーかとさいごのだいおう(はい・きんぐ):じかんのないくにで 2
ケイト・トンプソン
東京創元社
2008/12初版
本体2600円
ISBN 978-4-488-01964-8
The Last of the High Kings
Kate Thompson
2007
『時間のない国で』は2005年度ガーディアン賞、ウィットブレッド賞児童書部門、ビスト最優秀児童書図書賞受賞作。

☆(渡辺さんより)
うーん、どの本も私には可愛い子供ですが、でも、あえてあげるなら、やはり「時間のない国で」のシリーズでしょうか。

「時間のない国で」は、各章のおわりに楽譜が載っているというのが、本当に斬新で(笑)、担当編集者の小林さんによると、この楽譜で演奏会をひらいた方たちがいるそうです。
残念ながら、わたしはフィドル(ヴァイオリン)に直接触れた経験がないのですが、でも、本文中の演奏シーンは、ブラスをやっていたときの思い出と重なる部分があって、そのぶん、JJの気持ちには寄り添えたかな、と思ってます。

続編の「プーカと最後の大王」のほうは、だいぶ音楽の色が弱まりましたが、そのかわり、リディ家の子供たちが、とにかくとってもカラフルで、原書を読んだとき、ページをめくるそばから、それぞれの表情があざやかに浮かんできたのが、すごく印象的でした。
特に“魔の二歳児”エイダンのシーンは「みんな、大変だなぁ……」と思いつつ、ニマニマしながら訳しました(笑)