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柴田裕之さん

略歴


柴田裕之 しばた やすし
1959年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業・Earlham College(米国)卒業(心理学専攻)。おもにノンフィクションの翻訳をしています。硬軟を問わず、人の意識や心理、行動、生涯、あるいは社会や文化、歴史などに、広い視野/新しい視点から鋭く光を投げるような作品に興味があります。

訳書一覧(2008年1月現在)


ロバート・ルイス・スティーヴンソン
ろばーと・るいす・すてぃーう゛んそん
G・K・チェスタトン
春秋社
共訳 別宮貞徳
1991/11初版
ISBN 4-393-41226-5
本体2718円
Robert Louis Stevenson
Gilbert Keith Chesterton
1927
※『宝島』によって最初の文学的衝撃を受けたというチェスタトンが冒険小説さながら、世紀末のデカダンに立ち向かい、自らの初年時代へ思いを馳せるノスタルジーの世界。

ディマジオの奇跡
でぃまじおのきせき
マイケル・シーデル
宝島社
1994/8初版
ISBN 4-7966-0824-9
本体2427円
Streak: Joe DiMaggio and the Summer of '41
Michael Seidel
1988
※ニューヨーク・ヤンキースの大スター、ジョー・ディマジオが打ち立てた不滅の記録「56試合連続ヒット」の軌跡を、当時の社会状況を織り交ぜながら一試合ずつたどる作品。

ソールズベリー ヒーローの輝く瞬間
そーるずべりー ひーろーのかがやくとき
ハリソン・E・ソールズベリー
NHK出版
1995/2初版
ISBN 4-14-080205-7
本体1942円
Heroes of My Time
Harrison E. Salisbury
1993
※ピュリッツァー賞を受賞した国際的ジャーナリストが、長い記者生活のあいだに出会い、感銘を受けた有名無名の「ヒーロー」の列伝。(ロバート・ケネディ/マルコムX/ニキータ・フルシチョフ/宋慶齢/周恩来ほか)

20世紀の歴史・別巻1 20世紀世界年表
にじっせいきのれきし・べっかん1 にじっせいきせかいねんぴょう
フィリップ・コットレル編
平凡社
監訳 柴田 裕之
1996/7初版
ISBN 4-582-49518-4
本体6602円
The Encyclopedia of the 20th Century: Events
Philip Cottrell, ed.
1992
※20世紀の主要な出来事を、1年ごとに政治・社会・文化・科学の領域に分類してたどる年表。

精霊の街デリー 北インド十二か月
せいれいのまちでりー きたいんどじゅうにかげつ
ウィリアム・ダルリンプル
凱風社
1996/8初版
ISBN 4-7736-2007-2
本体1900円
City of Djinns: A Year in Delhi
William Hamilton-Dalrymple
1993
※『サンデー・タイムズ』紙ヤングライター賞受賞作家によるベストセラー紀行書。ムガール帝国の名残を求めて著者が精霊の街デリーで過ごした12か月を描いた作品。

マフィアと官僚
まふぃあとかんりょう瞑想と悟り チベット仏教の教え
めいそうとさとり ちべっとぶっきょうのおしえ
ダライ・ラマ十四世
NHK出版
1997/7初版
ISBN 4-14-080278-2
本体1500円
The Way to Freedom: Core Teachings of Tibetan Buddhism
The Dalai Lama
1995
※チベット仏教の紹介書。真の幸せへと続く道を、ダライ・ラマがやさしい言葉で説く。

ドン・ジョヴァンニ 誘惑と裏切りの神話
どん・じょう゛ぁんに ゆうわくとうらぎりのしんわ
ジョナサン・ミラー編
白水社
1997/9初版
ISBN 4-560-04638-7
本体2400円
The Don Giovanni Book: Myths of Seduction and Betrayal
Jonathan Miller, ed.
1990
※モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』に、八人の批評家が文学、歴史、フェミニズム、精神分析など、さまざまな角度から迫る評論集。

記憶術と書物 中世ヨーロッパの情報文化
きおくじゅつとしょもつ ちゅうせいよーろっぱのじょうほうぶんか
メアリー・カラザース
工作舎
共訳 家本清美・岩倉桂子・野口迪子・別宮幸徳
監訳 別宮貞徳
1997/10初版
ISBN 4-87502-288-3
本体8000円
The Book of Memory: A Study of Memory in Medieval culture
Mary Carruthers
1990
※中世ヨーロッパ社会における記憶の働きに初めて光を当てた研究書。

モラル・コンパス こころの羅針盤
もらる・こんぱす こころのらしんばん
ウィリアム・J・ベネット編著
実務教育出版
1997/12初版
ISBN 4-7889-1732-7
本体2500円
The Moral Compass
William J. Bennett
1995
※人として大切なこととは何かをテーマに、人生を豊かにする世界の寓話・説話・逸話を集めた、子供から大人まで読める名作集。イソップ、トルストイ、ディケンズ、ジェファソンの作品からマザー・テレサのスピーチまで100篇収録。

ママは決心したよ!
ままはけっしんしたよ!
ベイリー・ホワイト
白水社
1998/4初版
ISBN 4-560-04650-6
本体1800円
Mama Makes up Her Mind
Bailey White
1993
※エクセントリックなママを筆頭に、変人ぞろいの一族が巻き起こす、なんともユーモラスで心温まる話をそろえた短篇集。インスタント・ケア、ブルースの誕生、感謝祭、指、白鳥のたたり、死ぬまで消防士など55篇収録。

死、眠り、そして旅人
し、ねむり、そしてたびびと
ジョン・ホークス
彩流社
1998/7初版
ISBN 4-88202-527-2
本体2200円
Death, Sleep &the Traveler
John Hawkes
1973
※芸術的な人生を語りながら、それを壊すことしかできない男のエロチシズムと死への衝動を描いたフィクション。船旅と失踪事件、主人公と妻と友人の三角関係、主人公の怪奇な夢がめまぐるしく交錯する物語の中で、言語芸術が追求されるとともに、人間の内に潜む影の部分があぶり出されてくる。

死のコスモロジー
しのこすもろじー
ナイジェル・バーリー
凱風社
1998/9初版
ISBN 4-7736-231-2
本体2400円
Dancing on the Grave: Encounters with Death
Nigel Barley
1995
※文化人類学者の著者が、「死」とは何かというテーマに取り組み、痛烈な皮肉やブラックユーモアを織り込みながら、古今東西の事例や風習、物語、神話を多数紹介するエッセイ。

スタンフォード・ラッフルズ シンガポールを創った男
すたんふぉーど・らっふるず しんがぽーるをつくったおとこ
ナイジェル・バーリー
凱風社
監訳 柴田 裕之
1999/3初版
ISBN 4-7736-2308-X
本体3800円
The Duke of Puddle Dock: In the Footsteps of Stamford Raffles
Nigel Barley
1991
※文化人類学者の著者が、シンガポールを創った男ラッフルズの足跡をたどる紀行的評伝。自由と平等を信じる風変わりな植民地支配者ラッフルズゆかりの地を著者が訪ね歩き、現地の人と交わるうちに、ラッフルズの波乱に満ちた生涯が浮かび上がってくる。

不思議な翼 優しさと勇気と夢を運ぶ大人の童話集
ふしぎなつばさ やさしさとゆうきとゆめをはこぶおとなのどうわしゅう
ウィリアム・J・ベネット編著
実務教育出版
1999/12初版
ISBN 4-7889-1769-6
本体1800円
The Book of Virtues / The Moral Compass
William J. Bennett
1993 / 1995
※『モラル・コンパス』の姉妹篇。同情、友情、勇気、忍耐、愛情など、10の柱を軸に、心を豊かにする名作・傑作をそろえた短篇集。イソップやグリムの童話からリンカーンやライト兄弟など有名人の逸話まで77篇収録。

続・ママは決心したよ!
ぞく・ままはけっしんしたよ!
ベイリー・ホワイト
白水社
2000/1初版
ISBN 4-560-04682-4
本体1800円
Sleeping at the Starlite Motel
Bailey White
1995
※『ママは決心したよ!』の続篇。ママの出番はへったものの、あいかわらずユニークな人物が続々登場し、またしてもユーモラスで心温まる話を展開する。キャリア・チョイス、コンピュータ・スクール、やってはいけないこと、家格、ネズミ捕りのレッドなど37篇収録。

Xファイルの科学
えっくすふぁいるのかがく
ジーン・カベロス
バベル・プレス
監訳 柴田 裕之
2000/6初版
ISBN 4-89449-018-8
本体2500円
The Science of the X-Files
Jeanne Cavelos
1998
※人気テレビシリーズ『Xファイル』に登場する突然変異体やエイリアン、特殊な障害や病気、驚異的な能力などを、ユーモアを交えながら科学的に考察するポピュラーサイエンス書。

禁断の知識(上) 欲望とモラル
きんだんのちしき(じょう) よくぼうともらる
ロジャー・シャタック
凱風社
2001/3初版
ISBN 4-7736-2507-4
本体3300円
Forbidden Knowledge: From Prometheus to Pornography
Roger Shattuck
1996
※世の中には知ってはならない事柄というものがあるかを、科学、技術、文学などの面から考察する作品。ボストン大学教授の著者が知識と信念を集約し、11年の歳月を執筆に費やした力作。(禁断の知識とは何か/爆発する知識/ポルノグラフィーと犯罪/スフィンクスとユニコーン)

禁断の知識(下) 好奇心とタブー
きんだんのちしき(げ) こうきしんとたぶー
ロジャー・シャタック
凱風社
2001/3初版
ISBN 4-7736-2508-2
本体3100円
Forbidden Knowledge: From Prometheus to Pornography
Roger Shattuck
1996
※(好奇心の向こう側/エデンの園のミルトン/ファウストとフランケンシュタイン/ラファイエット夫人とエミリ・ディキンソン/メルヴィルとカミュ)

夢をみる作家たち
ゆめをみるさっかたち
ナオミ・エペル
バベル・プレス
監訳 柴田 裕之
2001/11初版
ISBN 4-89449-024-2
本体2000円
Writers Dreaming
Naomi Epel
1993
※第一線で活躍するアメリカの作家26人が、自分のみる夢や、夢が人生や作品に与える影響を語る。(ジョン・バース、スティーヴン・キング、スー・グラフトン、アン・ライス、ウィリアム・スタイロン、エイミ・タンほか)

ユーザーイリュージョン 意識という幻想
ゆーざーいりゅーじょん いしきというげんそう
トール・ノーレットランダーシュ
紀伊國屋書店
2002/8初版
ISBN 4-314-00924-1
本体4200円
The User Illusion
Tor Norretranders
1991
※マクスウェルの魔物の話からエントロピー、情報理論、心理学、生理学、複雑系の概念までも駆使して、意識という存在の欺瞞性を暴く大作。

シバの女王 砂に埋もれた古代王国の謎
しばのじょおう すなにうもれたこだいおうこくのなぞ
ニコラス・クラップ
紀伊國屋書店
2003/3初版
ISBN 4-314-00933-0
本体2800円
Sheba: Through the Desert in Search of the Legendary Queen
Nicholas Clapp
2001
※アラビアの幻の都市ウバールを発見した、現代のシュリーマンとも言えるニコラス・クラップが、有名なシバの女王の正体を探る作品。

水素エコノミー エネルギー・ウェブの時代
すいそえこのみー えねるぎー・うぇぶのじだい
ジェレミー・リフキン
NHK出版
2003/4初版
ISBN 4-14-080784-9
本体2100円
The Hydrogen Economy: The Creation of the Worldwide Energy Web and the Redistribution of Power on Earth
Jeremy Rifkin
2002
※文明評論家ジェレミー・リフキンが、人類史を振り返りながら、無尽蔵でクリーンな水素を燃料とする「水素エコノミー」の実現を提唱する作品。

ドウォーキン自伝
どうぉーきんじでん
アンドレア・ドウォーキン
青弓社
2003/7初版
ISBN 4-7872-3218-5
本体2400円
Heartbreak
Andrea Dworkin
2002
※ラディカルなフェミニスト、アンドレア・ドウォーキンが、自分の内なる声に従い、嘘をつくことなく行動してきた人生の軌跡をたどるエッセイ集。

クラカトアの大噴火 世界の歴史を動かした火山
くらかとあのだいふんか せかいのれきしをうごかしたかざん
サイモン・ウィンチェスター
早川書房
2004/1初版
ISBN 4-15-208543-6
本体2800円
KRAKATOA: The Day the World Exploded: August 27, 1883
Simon Winchester
2003
※近代史上最大の爆発という、一八八三年のクラカトアの大噴火の実態と、それが政治や科学に与えた影響を、人間に焦点を当てて壮大なスケールで描く大作。

裏切りの同盟 アメリカとサウジアラビアの危険な友好関係
うらぎりのどうめい あめりかとさうじあらびあのきけんなゆうこうかんけい
ロバート・ベア
NHK出版
2004/2初版
ISBN 4-14-080851-9
本体2400円
Sleeping with the Devil: How Washington Sold Our Soul for Saudi Crude
Robert Baer
2003
※アメリカとサウジアラビアのおぞましい癒着の実態を暴く作品。CIAの対テロ部門の工作担当官としてインドや中東で活躍した著者ならではのエピソードや洞察が多数紹介されている。

血と油 アメリカの石油獲得戦争
ちとあぶら あめりかのせきゆかくとくせんそう
NHK出版
マイケル・T・クレア
2004/12初版
ISBN 4-14-081011-4
本体2100円
Blood and Oil: The Dangers and Consequences of America's Growing Dependency on Imported Petroleum
Michael T. Klare
2004
※安全保障や紛争問題の専門家マイケル・T・クレアが、石油と地政学とアメリカの外交政策を徹底的に調べ、パラダイムシフトの必要性を訴える作品。

神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡
かみがみのちんもく いしきのたんじょうとぶんめいのこうぼう
ジュリアン・ジェインズ
紀伊國屋書店
2005/4初版
ISBN 4-314-00978-0
本体3200円
The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind
Julian Jaynes
1976
※心理学者ジュリアン・ジェインズが、わずか数千年前まで人間は意識を持たなかったという大胆な仮説を打ち出し、さまざまな角度から検証する作品。

7日間で人生を変えよう 成功も幸福も、決して偶然の結果ではない!
なのかかんでじんせいをかえよう せいこうもこうふくも、けっしてぐうぜんのけっかではない!
ポール・マッケンナ
宝島社
2005/6初版
ISBN 4-7966-4614-0
本体1790円
Change Your Life in 7 Days
Paul McKenna
2004
※人気ラジオキャスターで催眠術の大家ポール・マッケンナが、豊富な例や最新の知見を交えながら、人生を変える秘訣を7日間の具体的なステップに分けて紹介する自己啓発書(CD付)。

誰も読まなかったコペルニクス 科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険
だれもよまなかったこぺるにくす かがくかくめいをもたらしたほんをめぐるしょしがくてきぼうけん
オーウェン・ギンガリッチ
早川書房
2005/9初版
ISBN 4-15-208673-4
本体2300円
The Book Nobody Read: Chasing the Revolutions of Nicolaus Copernicus
Owen Gingerich
2004
※コペルニクスが地動説を提唱した『回転について』の刊本を、天文学者・科学史家のオーウェン・ギンガリッチが三〇年にわたって調べ、数々のエピソードを絡めてまとめ上げた作品。

ヨーロピアン・ドリーム
よーろぴあん・どりーむ
ジェレミー・リフキン
NHK出版
2006/1初版
ISBN 4-14-081085-8
本体2800円
The European Dream: How Europe's Vision of the Future Is Quietly Eclipsing the American Dream
Jeremy Rifkin
2004
※文明評論家ジェレミー・リフキンが、旧来のアメリカン・ドリームと新しいヨーロピアン・ドリームを対比し、未来の展望を示す作品。

感染爆発 鳥インフルエンザの脅威
かんせんばくはつ とりいんふるえんざのきょうい
マイク・デイヴィス
紀伊國屋書店
共訳 斉藤隆央
2006/3初版
ISBN 4-314-01001-0
本体1600円
The Monster at Our Door: The Global Threat of Avian Flu
Mike Davis
2005
※都市論を専門とするマイク・デイヴィスが、鳥インフルエンザの脅威を通して、その背後にある人災の要因を浮かび上がらせる作品。

東西逆転 アジア・30億人の資本主義者たち
とうざいぎゃくてん あじあ・さんじゅうおくにんのしほんしゅぎしゃたち
クライド・プレストウィッツ
NHK出版
2006/3初版
ISBN 4-14-081100-5
本体2500円
Three Billion New Capitalists: The Great Shift of Wealth and Power to the East
Clyde Prestowitz
2005
※日本通の経済戦略研究所所長クライド・プレストウィッツが、アジアへのシフトを軸とするグローバリゼーションを分析し、未来への提言をする作品。

赤を見る 感覚の進化と意識の存在理由
あかをみる かんかくのしんかといしきのそんざいりゆう
ニコラス・ハンフリー
紀伊國屋書店
2006/11初版
ISBN 4-314-01017-7
本体2000円
Seeing Red: A Study in Consciousness
Nicholas Humphrey
2006
※人間の知性と意識の研究で国際的に知られるニコラス・ハンフリーが、意識の正体と重要性に迫った作品。著者は進化論と還元主義の立場から、「意識が重要なのは、重要であることがその機能だからだ」というコロンブスの卵のような意識の仮説を提唱する。

世界の果てが砕け散る サンフランシスコ大地震と地質学の大発展
せかいのはてがくだけちる さんふらんしすこだいじしんとちしつがくのだいはってん
サイモン・ウィンチェスター
早川書房
2006/12初版
ISBN 4-15-208785-4
本体2800円
A Crack in the Edge of the World: America and the Great California Earthquake of 1906
Simon Winchester
2005
※1906年に起きたサンフランシスコの大地震を科学的でグローバルな視点から俯瞰し、歴史背景を詳細に積み上げて多角的に描き出した一大人間絵巻。

運は数学にまかせなさい 確率・統計に学ぶ処世術
うんはすうがくにまかせなさい かくりつ・とうけいにまなぶしょせいじゅつ
ジェフリー・S・ローゼンタール
早川書房
2007/7初版
ISBN 4-15-208842-0
本体2000円
Struck by Lightning: The Curious World of Probabilities
Jeffrey S. Rosenthal
2005
※ギャンブルや選挙速報からスパムメールはじきまで、確率・統計の知識を駆使して、偶然に支配された予測不能な世界に対処する術を平明に伝授する、明快な事例や愉快なたとえ話満載の実用書。

眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎
ねむれないいちぞく しょくじんのこんせきとさつじんたんぱくのなぞ
ダニエル・T・マックス
紀伊國屋書店
2007/12初版
ISBN 4-314-01034-4
本体2400円
The Family That Couldn't Sleep: A Medical Mystery
D. T. Max
2006
※18世紀以来、あるヴェネツィアの一族を襲い続ける致死性の不眠症、羊の病気スクレイピー、パプアニューギニアのクールー病、さらには牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病)を結ぶ謎を追う、ミステリータッチのメディカル・ノンフィクション。

ご本人からのおすすめの1冊


表紙画像神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡
かみがみのちんもく いしきのたんじょうとぶんめいのこうぼう
ジュリアン・ジェインズ
紀伊國屋書店
2005/4初版
ISBN 4-314-00978-0
本体3200円
The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind
Julian Jaynes
1976
※心理学者ジュリアン・ジェインズが、わずか数千年前まで人間は意識を持たなかったという大胆な仮説を打ち出し、さまざまな角度から検証する作品。

人間はわずか数千年前まで意識を持たず、右脳にささやきかける神の声に従っていたが、文字と意識を得たかわりに、神々は沈黙したという大胆な仮説を打ち出し、文学、考古学、歴史学、生理学、心理学などの該博な知識を動員して、膨大な数の証拠を挙げながら検証する大作。

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