自己紹介
務台夏子 むたい・なつこ
東京都出身。会社勤め七年、アルバイトと下訳の生活約五年のすえ、翻訳専業となる（年齢は推して知るべし）。会社を辞める前に、バベル翻訳外語学院の夜のコースに二年通学。そのさらに前には、やはりバベルの通信講座を切れ切れにトータル二年くらい受講。下訳時代の暇だったとき、勝手にひとりで（練習のつもりで）訳していた本「牧羊犬シェップ、がんばる。」が、結局デビュー作となった……というわけで、「翻訳家になって犬関係の本を訳す」という夢が、一気にかなってしまいました。動物好きなので、いつか、ノンフィクションの犬もの、動物ものを訳してみたいと思っています。
「野生のエルザ」や「犬たちの礼節ある社会生活」のような感動の名著をぜひ。今後何年かは、デュ・モーリアの作品が目玉となりそうで、私自身これが楽しみです。
訳書一覧
■牧羊犬シェップ、がんばる。
ぼくようけんしぇっぷ、がんばる。
マージョリー・クォートン＋シェップ
東京創元社
1996/5初版
ISBN 4-488-01369-４
本体1553円
One Dog, His Man and His Trials
Marjorie Quarton
1984, 1986, 1993
※わたしは牧羊犬のシェップ、飼い主のボスには困っている。すぐに怒り狂うし、とにかく変だ。でも競技会はがんばってあげよう。やっぱり好きだから……。健気だけどとんちんかんな迷犬を描く、しみじみおかしい傑作小説！
■逃亡者 上
とうぼうしゃ
マシュー・Ｊ・コステロ
東京創元社
1996/12初版
ISBN 4-488-80123-4
本体583円
See How She Runs
Matthew J. Costello
1994
■逃亡者 下
とうぼうしゃ
マシュー・Ｊ・コステロ
東京創元社
1996/12初版
ISBN 4-488-80124-2
本体583円
See How She Runs
Matthew J. Costello
1994
※エリート・サラリーマンの仮面をかぶった夫の家庭内暴力と性的虐待から逃れて、子供とともに逃亡を続ける女。妻と子供を殺して追われる男。見も知らぬ二人の男女の軌跡が交錯したとき……。サスペンス篇。
■さよならヴァケーション
さよなら�hぁけーしょん
シンシア・Ｄ・グラント
角川書店
1997/6初版
ISBN 4-04-791268-9
本体2200円
Mary Wolf
Cynthia D. Grant
1995
※わたしは、幸せが欲しかっただけ。失業した父親の代わりに家族を支えての放浪生活。15歳の少女が、家族を崩壊から救い出そうとする姿を、リアルに、感動的なまでに痛切に描く。
■マンハッタン市街戦
まんはったんしがいせん
スティーヴン・マーティン・コーエン
東京創元社
1997/11初版
ISBN 4-488-80126-9
本体900円
Seven Shades of Black
Steven Martin Cohen
1995
※次々と爆破されるマンハッタンのビル。戦場と化した大都会でテロリストたちに挑むは、曲者ぞろいの男ども！ 壮絶ノンストップ超大作。
■メモリー・ゲーム
めもりー・げーむ
ニッキ・フレンチ
角川書店
1998/2初版
ISBN 4-04-276501-7
本体940円
The Memory Game
Nicci French
1997
※離婚問題から困憊し催眠療法を受けたジェイン。記憶を遡ると25年前に失踪した義妹の殺人現場が脳裡に色鮮やかに現われた――。
■あの犬この犬そんな犬［11の物語］
あのいぬこのいぬそんないぬ［11のものがたり］
アントン・チェーホフ他
東京創元社
1998/12初版
ISBN 4-488-01384-8
本体1400円
KASHTANKA and Other Stories
Anton Chekhov and Others
※やんちゃな犬、とんまな犬、勇敢な犬、傷心の犬……どんな犬にも彼らだけのドラマがある。笑い、感動、哀切、さまざまな味わいが満喫できる、犬好きのための物語全11編。
■覚醒するアダム
かくせいするあだむ
デヴィッド・アンブローズ
角川書店
1998/12初版
ISBN 4-04-277502-0
本体1000円
Superstition
David Ambrose
1997
※幽霊を科学的に作り出す実験の最中にポルターガイスト現象が起きはじめる。すべては科学的に記録され、実験は成功したかに見えた――参加者が一人ずつ不可解な死を遂げはじめるまでは……。超自然スリラー。
■クリスマスに少女は還る
くりすますにしょうじょはかえる
キャロル・オコンネル
東京創元社
1999/9初版
ISBN 4-488-19505-9
本体1000円
Judas Child
Carol O'Connell
1998
※クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か？ 15年前、刑事ルージュの妹を殺した異常者が帰ってきたのか？ 一方、少女たちは自力で監禁場所からの脱出を試みるが……巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。
■記憶の家で眠る少女
きおくのいえでねむるしょうじょ
ニッキ・フレンチ
角川書店
2000/5初版
ISBN 4-04-276502-5
本体838円
The Safe House
Nicci French
1998
※この家に覆いかぶさる恐怖。すべては幻想なのか、それとも……。恐怖と安堵が交錯する緊迫の心理サスペンス。
■鳥――デュ・モーリア傑作集
とり――でゅ・もーりあけっさくしゅう
ダフネ・デュ・モーリア
東京創元社
2000/11初版
ISBN 4-488-20602-6
本体980円
The Apple Tree(Kiss Me Again, Stranger)
Daphne du Maurier
1952
※ある日突然、人間を攻撃しはじめた鳥の群れ。彼らに何が起こったのか？ ヒッチコックの映画で有名な表題作をはじめ、恐ろしくも哀切なラヴ・ストーリー「恋人」、奇妙な味わいを持つ怪談「林檎の木」など、物語の醍醐味溢れる傑作8編を収録。デュ・モーリアの短編集、初の完訳。
■優しく殺して
やさしくころして
ニッキ・フレンチ
角川書店
2001/2初版
ISBN 4-04-276503-3
本体952円
Killing Me Softly
Nicci French
1999
※運命の恋――見知らぬ男のミステリアスな魅力にとりつかれたアリスは、安穏な生活に別れを告げ、彼の妻となる。だが、英雄的登山家という彼の過去を知ることは、未知で刺激的な毎日を、妄想と恐怖の現実に変えるものだった……。
ご本人からのおすすめの１冊
■クリスマスに少女は還る
くりすますにしょうじょはかえる
キャロル・オコンネル
東京創元社
1999/9初版
ISBN 4-488-19505-9
本体1000円
Judas Child
Carol O'Connell
1998
※クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か？ 15年前、刑事ルージュの妹を殺した異常者が帰ってきたのか？ 一方、少女たちは自力で監禁場所からの脱出を試みるが……巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。
★過去と現在とが絡みあう物語が、いくつものドラマをはらみ、多くの人間の苦悩、怒り、闘いを見せる。原書のゲラを読みながら、驚き、興奮し、感動していた。数々の名場面、二転三転する後半の展開が読みどころ。
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