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稲松三千野さん

略歴


稲松三千野 いなまつ・みちの
1971年富山県生まれ。上智大学外国語学部仏語学科卒。輸入食品スーパー勤務ののち、バベル翻訳外語学院で英日・仏日文芸翻訳、洋画字幕・吹替翻訳を学ぶ。ノベライズ版『X-Files』他の下訳、リーディングなどを経て、2000年5月ヴィルジニ・デパント著『バカなヤツらは皆殺し』(原書房)にて翻訳家デビュー。自他共に認める本好き・映画好き・ワイン好き。デビュー作のような同世代作家の作品の翻訳が得意。原文のイメージそのままの「生きたセリフ」や、自然な言葉づかいをこころがけ、翻訳ものであることを読み手に感じさせない「作家の文章」を目指して翻訳する日々。今後手がけたいのは英語・仏語を問わず、若手作家の小説・エッセイや、映画・ワインに関するノンフィクション、猫関係の本など。また、最近では翻訳にとどまらず、趣味の映画鑑賞を生かした執筆活動にも進出する予定。2001年末より渡仏、一年間遊学。

訳書一覧


バカなヤツらは皆殺し
ばかなやつらはみなごろし
ヴィルジニ・デパント
原書房
2000/5初版
ISBN4-562-03305-3
本体1400円
Virginie Despentes
1999
※若者の「今」をディープに描く、新感覚のフランス現代小説。超快楽主義な女のコ2人の、セックス&バイオレンスなハードコア・ロードノベル。

不器用な愛
ぶきようなあい
エマュエル・ベルナイム
原書房
2000/6初版
ISBN4-562-03304-5
本体1200円
Un Couple
Emmanuele Bernheim
1987
※淡々と描かれる一組の恋人達の日常。ありふれているけどスリリング。「匂い」と「肌触り」が伝わってくるような、不思議な恋愛小説。

そしてぼくはママの愛人になった
そしてぼくはままのあいじんになった
ファビエンヌ・ベルトー
原書房
2000/6初版
ISBN4-562-03314-2
本体1400円
Mal Partout
Fabienne Berthaud
1999
※ぼくの12歳の誕生日、ママがパパを殺した。それからのぼくとママの暗い蜜月。破滅に向かう狂おしい愛の物語。

自慰 抑圧と恐怖の精神史
じい よくあつときょうふのせいしんし
ジャン・スタンジェ/アンヌ・ファン・ネック
原書房
2001/4初版
ISBN4-562-03404-1
本体2800円
Histoire d'une grande peur, la masturbation
Jean Stengers/Anne Van Neck
1998
※聖書では大罪。近代医学では病気。マスターベーションはなぜ忌み嫌われたのか。歪められたセクシュアリティの社会史。

ご本人からのおすすめの1冊


バカなヤツらは皆殺し
ばかなやつらはみなごろし
ヴィルジニ・デパント
原書房
2000/5初版
ISBN4-562-03305-3
本体1400円
Virginie Despentes
1999

※超快楽主義な女のコ2人が、セックス、ドラッグ、強盗、殺人と欲望のままに突っ走る。作者自らが友人トランティと共に監督、映画化したが、フランスで前代未聞の上映禁止処分となった問題作。(邦題『ベーゼ・モア』)

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